黄金の海を泳ぐ美と、大切
気づかないフリなんてできないくらい
好きな人の歌がまた強くなっていた。
黄色い海を泳ぐみたいに
思ったより感情とか、世界とかを
歌声に乗せられる人だって気が付いた。
酸素が薄くて朦朧とした意識の中で、
それだけは100。しっかりと覚えている
歌声に乗せられた表現としての感情が、
わたしの過去への寂しさと会話してるみたいで
3回目なのにどんどん大きく泣けてしまった。
意識がなくなったのはその少しあと
みなさんライブ前はきちんと寝ましょう
鋭い閃光の青い雨は、私たちを緩く隔離しているみたいだった。
現実に今は帰らせないように、
目の前の大好きな俺の歌の中だけで今はいいでしょって
何も済ませてないのに、
最後の一曲をこれから一生、
なるべく長い間ずっと
忘れたくない気持ちにさせるような多幸感が無差別に降ってきた。
もう、何からも逃げたくないし逃げられたくない
幸せからもしんどさからも
対峙したものをしつこいくらいに全部捉えて離したくないって思えた、今月
裾の長いジャケットを
泳ぐみたいに揺らす姿は、努力して手に入れた優雅さと美しさを表現していた。
綺麗だけじゃない、話すとあなただから、そのたびに家に帰ったみたいに少し安心していた。
名古屋では涙を拭くためのタオルを取りたかったけど取れなくて、
だけどそのあとの楽しそうな姿を見ていたら
自然と顔は乾いていた。
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大切な人は、わたしができる最大級の大切で対峙したい。
ぜんぶ、言ってくれてありがとう。
さらにずっと大好きだって、すごく、思えた。
人間って思ったよりめちゃくちゃたくさんいるし
出会うたびに考えないといけないときはくるんだね
きっと死んじゃうまで、解かれる日は来ないかもしれないけれど、これからずっと大切だから。